野呂川ダム見学レポートその2  ▲戻る


管理所の操作盤

 さて、ダム管理所の運転員の方がまず操作室に案内してくれました。他のダムと同様、いろんな計器があります。テレメータや写真のような操作盤・・
 そして、操作を支援するコンピュータもありました。これは数時間先までの降水の状況を計算して、ダムにどれくらい水が流れ込むか予想するそうです。ただ、あまり先の予想はできないとのこと・・技術が進めば、こういった装置はどんどん改良されていくんでしょうね・・

 さて、所長さんもお話ししてくれましたが、洪水調整するとき、一般的な洪水調整の説明をするグラフのように河川の流れのピークが一つだけということは少なく、ピークが2つあったり、3つあったり・・するそうです。当然、洪水の時は、そういったことも考えながらダムを運用しているそうです。また、100mmの雨が降った場合、100mm分が全てそのまま流れ込むことはないそうです・・なぜなら、野呂川ダムは野呂山という大きな山がそばにあり、ある程度の雨は野呂山の地下水になるからです。このあたりは、長年ダムを運用していて分かるようになるそうです。といっても、この山が地下水として吸収してくれる水は、乾燥している日が続いた後ならたくさん吸収してくれるし・・雨が続いていたら、あまり吸収してくれないようです。


監査廊

 操作室の見学のあとは、ダム本体の中・・そう監査廊(かんさろう)へ案内してくれました。そこで「プラムラインありますか?」って聞いたら・・あれは、だいたい堤高50m以上のダムに設置されてるんですよ・・だから、このダムにはありません・・「それじゃ、ダムの変位はどうやって計るのですか?」と聞くと・・ダム天端(てんば(てっぺん))を測量して計ります・・ということだった。また、ダムは建設直後はコンクリートが安定してないので、いろいろ変化があると言われましたが、このダムのように20年30年もたつと、コンクリートも安定して、ほとんど変化はなくなりますとのこと・・
 監査廊にはコウモリがいるそうです・・外との出入り口の扉が密閉するような物じゃなくて柵なので、小動物は入ってくるそうです。当然、空気も出入りしてるはずですが、監査廊最下部は、写真のように、霧がかかっていて、とても涼しかったです。



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