小瀬川ダム見学レポートその2  ▲戻る


監査廊

 さて、操作室の案内をしてくれたあとは、監査廊(ダムの中にある管理用の通路)へ入って、ダムの中の見学をすることに・・・小瀬川ダムの監査廊の上半分はなぜか半円型じゃないんですね・・・これは、ダムにも流行があるという話・・そういえば、最近の流行はゲートなしで水位が上がると自然に放流するダムですね・・
 ゲートなしのダムは、管理コスト(ゲートの点検や保守のコスト)を削減したり、複雑なゲート操作が必要ないということで、最近流行っているそうです。ただ、同じ目的のダムでも、ゲートでコントロールできないためにダムが若干大きくなるそうです。
 さあ、監査廊の最下部へ降りていきます・・50m近くも階段を降ります・・階段の所々に少しだけつきだした円柱があったので歩きにくかったのですが、ボーリングの跡だと言われてました。ダムの見学へ行くときは、歩きやすく滑りにくい靴がお薦めです。


 
監査廊の水路

 監査廊の最下部へ来ました・・外は30度前後で暑かったのですが、監査廊の中はとても涼しい・・温度計がありましたが12度くらいだそうです。監査廊の中は温度の変化は少ないそうです。そして、監査廊の横には水路があります。ダムから漏れてきた水がここを流れます。コンクリートの継ぎ目などから漏れてくるらしい・・止水板といって水を止める板を入れているそうですが・・ダムから漏れる水はわずかなので想定内の水量なら問題ないとのことです。水路の所々に水量計があります。



地震計

 監査廊最下部にある地震計(強震計)です。地震が起きたときダムがどれくらい揺れたか計ります。



ポンプ

 監査最下部にあるポンプです・・これで、監査廊に漏れてきた水をくみ出します。水がたまっている所は、漏れてきた水が集まるところです。



ブロック

 監査廊内を歩いていると、大きな数字が書いてあることに気が付きます。小瀬川ダムは、15mごとのブロックでできており、ここがブロックとブロックの間であることをこの数字が示しています。白い物がたくさん出てきていますが、コンクリートのアクだそうです。
 一緒に見学されていた方が、このダムのコンクリートに使っている砂は海砂なのか川砂なのか聞いていらっしゃいました、管理所の方の話によると、ダムのコンクリートは普通のコンクリートと違うそうで・・骨材として砂じゃなく小石が入っているとのこと。そして、ダム本体には鉄筋は入っていないそうです。
 一緒に見学されていた方・・なかなかいい質問されるなぁと思っていたら、実はダムが好きな人でした(^-^)



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