パソコン・レーシング

第4話


決勝戦には4チーム出場。

ブル・ゲート氏率いる「マクロ・ソフト・チーム」
ストーブ氏率いる「林檎園チーム」
天田氏率いる「雷鳥チーム」
ラヌス氏率いる「ユニックス・マックス・チーム」

競技は、それぞれのチームのハードと作成されたプログラムのベンチマーク、安定性。そして、審査員による、操作性のチェックなど、何項目もの点数を合計して競われる。2時間の耐久レースはすでにすんでいて、4チームともクリアした。
競技場の、一原市にある国立電脳武道館には5万人の観衆が集まり、すごい熱気だ。

アナウンサー「さて、耐久テストがすんで、決勝戦がはじまりますが、有利なのはどのチームでしょうか」
解説者   「そうですね、予選では、基本的なワープロソフトの操作性と、円周率の計算速度が評価対象になりましたが、決勝では、うってかわって、惑星軌道計算の競技で、かなりのハイレベルな戦いです」
アナウンサー「そうなると、やはり、計算速度が速いマシンの方が有利なんでしょうか?」
解説者   「まず、浮動小数点演算で、高い性能を出すG4プロセッサマシンで挑む「林檎園チーム」が有利ですね」
アナウンサー「それと、ソフトメーカー技術者でメンバーを組んでいるマクロ・ソフト・チームも注目が集まっていますね」
解説者   「単なる、軌道計算ではなく、ユーザーが惑星のパラメーターを自由に変えてシミュレートするソフトなので、ユーザーインターフェースも重要です。そういう意味で、かなり有利に戦えますね」

この競技では、競馬のように、勝つチームを予想して投票し、当たれば配当がもらえるというシステムも大人向けにある。

アナウンサー「すでに、競技は進んでいます。最終倍率はマクロ・ソフトが1.3倍、林檎園チームが3.2倍、雷鳥チームは13.5倍、ユニックス・マックス・チームが43.2倍、です、やはりマクロ・ソフト・チームが一番人気です」

テレビを見ながら・・
エフマップ「おれは、雷鳥チームだと思う・・」
ミキ   「なんで、どう考えても、マクロ・ソフトの勝ちよ」
マサヒロ 「雷鳥チームのハードはアスロン800MHz、マクロ・ソフトはペンティアム1GHzだ、クロックだけなら、マクロ・ソフトが有利だが・・」
サトル  「軌道計算なら、アスロン有利というわけですね・・おじさん」
エフマップ「いいか、いずれは、あの連中と勝負しないといけないだろう・・よく見ておけ」

そして、意外な結果が・・・・続く


第5話

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