炎の営業マン・その1


とある会社の営業マン「小山田」くん・・初仕事はプリンターとスキャナとコピー機の商談

お客様が商談のため入ってきた

小山田「はじめまして、私、営業担当の小山田と申します・・どうぞ、おかけ下さい」
客1 「えっと、私たちは・・」 
小山田「事情は社長から聞いております、何者か名乗らなくてもいいですよ」
客2 「そうですか、それでは・・私たちは、高性能なスキャナとプリンタとコピー機の導入を考えております」
小山田「それなら、新開発のこの製品はどうでしょうか・・実際に操作していただいてもいいですよ」
客1 「ちょっと、機械には弱いもので・・はっはっは・・とりあえず、写真などは・・」
小山田「はい、ごらんください、写真をこのスキャナにセットして、プリンターから出力、高速かつ高画質です」

あっというまに写真がプリンターから出力される。

小山田「文書のコピーならこちらのコピー機はいかがでしょう、モノクロA3文書が1分間に50枚もコピーできます」

すんごいスピードでコピー機が動作する。

客2 「う〜ん、確かに写真はきれいだし、コピーも速い・・でも、それだけじゃ・・」
小山田「それなら、さっきプリンターから出た写真を水に濡らします・・全くにじんだりしません・・しかも25年たっても色は変わらないです」
客1 「でも、そういう物は他のメーカーでもあるのですが・・・」
小山田「それなら、他社にまねができないことを・・・」
小山田「ここに複製が世界で最も困難である日本銀行券があります」
小山田「それをこのコピー機にかけてみます」

コピー機から、元と全く同じように印刷されて出てきた。

小山田「どうですか・・本物と区別がつかないでしょう」
客1 「おおっ・・これはルーペで見ても全く違いが分からない」
客2 「透かしまで完璧に再現されている」
小山田「新技術の採用で、マイクロ文字はおろか透かしまで完全にコピーできます」
小山田「お客様!!何をするんですか!!なんで私を捕まえるんですか?」
客1 「ちょっと、署まで来てもらう」
小山田「ええっ!!!」
客1 「わしら、県警から来た者だ」
小山田「ええっ!!!・・社長!!今日、来るのは秘密結社「野原会」の人では・・」
社長 「ごめんごめん、忘れとった・・野原会は明日じゃった、年をとるとね〜記憶がいまいち・・・」
小山田「社長!!!!!」
客2 「通貨偽造の現行犯で逮捕する」
小山田「助けて〜」

がんばれ、小山田くん・・・明日は君のためにある。


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