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夏の吾妻山

夏の吾妻山

 夏の吾妻山・・「けん」も山登りとは2000m級や3000m級の山じゃないと本物じゃないと思っていた。自分を含め人間は数値をぜったいだと思っている。吾妻山はそんな考え方を覆してくれた山です。登山口から標高差わずか200m・・登るのに1時間かからない・・しかし、いろいろな花が咲いている。景色もとてものんびりとしていて、山登りが楽しくなります。よく、山登りを人生に例えることが多いですよね・・人生も3000m級の山を狙うのだけが正解だと思っていませんか?・・人生に正解はない・・模範解答もない・・そして、人生には効率など関係ない、効率が問題なのは機械だけだ・・金も、地位も、名誉も本当は人間が勝手に決めているだけのもの・・・そんなことに気が付かせてくれるのも、こんな山だったりする。山も人生も、最高峰を狙ってもいいし、楽しくやっていくのもいい、どちらでもいいのです。そして、新幹線の時刻表のごとく、ぴっちりと人生を歩むのは、労力が多いだけだと気が付く。そう、要の部分をおさえておけばいいのです・・また、頂上へ登らず、回り道をしていたほうが新たな発見があることもある・・そう少々、時間がずれても回り道をしてもいいじゃない・・そう思いながら、流れる雲と、乱れ飛ぶ赤トンボを眺める・・

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