パソコン・レーシング

第24話


エフマップも、マシンの状態をよく見ていた、メモリリークは心配だが、その兆候は確かに無い・・

エフマップ「サトルの言うとおりだ、勝負に出よう・・勝負に出なかったら、4位のままで、上位3チームのシステムダウンを期待することしかできない・・今のところ、3チームとも、規定回数まで余裕がある・・1回ダウンしても、たいして順位に影響はない・・」
マサヒロ 「エフマップさん・・勝負は危ないですよ」
サトル  「お父さん、大丈夫だよ・・そんな予感がするから」
ヤスオ  「そういえば、サトルくんの直感はよく当たっていたよな・・よく分からないけど・・」
ジャンク屋「よし、勝負だ、ユニット数をかせごう、他のチームもラストスパートをかけるだろうし」
ミキ   「ユニットをかせぐなら、この処理を多めにした方がいいと思うの・・ブイタウンズには向いているわ」

「デジタル・マジック・チーム」はスパートを仕掛けた・・しかし、他のチームはすぐに気が付いて、いっきにペースアップした。500MHzでは、過去にないほどの激戦になった。あたかも700MHzクラスの戦いを見ているかのようだ・・

報道陣も、あまりにも激戦になったので、番組をかえて生中継するところも出てきた。

リポーター「22時間経過時点で、2700ユニットを越えるという、500MHzでは過去に例のない激戦です」
解説者  「今回、各チームとも特別にチューニングしたようで、信じられないパフォーマンスです」
リポーター「ここで行われている予選B組には、過去に数々の優勝経験があるエフマップ選手もエントリーしています・・エフマップ選手の復活があるかも見物です」
解説者  「彼のチームは現在4位ですが、3位を確実に射程距離にいれています・・さっき、スパートをかけたようです」
リポーター「他のチームも懸命にペースアップをしています・・すごいです、これが500MHzクラスの戦いなんでしょうか??」
解説者  「1位のゲームランド・チームは1時間当たり150ユニット以上をマークしています、とても他のチームは追いつけません。この調子では逃げ切ると考えられます」

エフマップ「もう、残り時間は少ない・・がんばれブイタウンズ・・」

・・・・続く


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