パソコン・レーシング

第21話


ミキ   「ネットワークカード・ドライバのこの機能を使えば、カード上のCPUに普通の処理を分けることができるの」
エフマップ「その仕様は聞いていなかった・・おれがソフトを作るときに、その機能をコールできるようにしていなかった」
ヤスオ  「仕方ない、予選を突破できたら、その機能をコールできるように手直しするしかない・・」
ミキ   「でも、予選で3位以上になんとかして入らないとだめなのよ・・」
ジャンク屋「ミキ、あんたはまだチャンスがある・・まだ、高校生だろ!・・そんなに落ち込むなよ」

サトルがあわてて戻ってきた。

サトル  「ちょっと動きがあった・・」
エフマップ「何事か?」
サトル  「1位の「ホビーパソコンクラブ・チーム」のマシンがダウンしたみたい・・」
マサヒロ 「本当か?・・とすれば、すぐに2位の「アスリート・チーム」に追い越されるぞ」
ジャンク屋「本当だ、1位のユニット数が数分前から止まっている」
ミキ   「でも、1位と2位がかわるだけでしょ」
サトル  「そうじゃない、「ホビーパソコンクラブ・チーム」は規定回数オーバーなんだ」
ミキ   「何の回数?」
サトル  「システムダウンの回数だよ、だから失格なんだ、1位分繰り上がるよ」
エフマップ「そうか、やはり予想通りだ・・コンシュマー用OSの上に、訳の分からないクロックダウンの改造をしてある・・そのうえ、2位に接近されて焦って無理をしたのだろう」
ジャンク屋「とりあえず敵失で4位に浮上か・・確か・・一つ上は射程距離だったな」

ミキ   「じゃ、何とか予選を通過できるの?」
エフマップ「勝負とは、そう簡単にはいかないのだ、しかし、少しは希望が持てるぜ」

「ホビーパソコンクラブ・チーム」失格で、トップは「アスリートチーム」2位は激しく追い上げる「ゲームランド・チーム」3位は「ユナイテッド・チーム」・・・
そして4位はエフマップたちの「デジタル・マジック・チーム」だ。
3位との差は10〜20ユニット程度のままで、ほぼ同じままだった。なかなか追いつけない・・

・・・・続く


第22話

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